過去ログ - 幼女「さーさーのーはーさーらさらー♪」
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17:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/07/07(月) 22:58:47.81 ID:R4YabZMDo



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「姉さんっ」



 望む姿はそこになかった。

 横には妻と娘が安らかに寝息を立てている。

 滴るほどの寝汗がひどく気持ち悪い。

 雨は既に止んでいるようであるが、天気予報では、台風は今夜中に東北までいく見通しであった。
にもかかわらず、この静けさは、今は丁度、『目』の中か。

 枕元に置いた充電しっぱなしの携帯電話を掴むと、妻と娘を起こさぬよう、ひっそりと寝室をでる。確認しなければならないことがあった。


「起きてるかな……」


 そう独りごちたものの、その心配はしていなかった。これから電話をかける人物の行動は知り尽くしている。

 彼女はいつでも夜遅く、朝早く起きる。息子としてはその不健康的な彼女のスケジュールにいささか不安を覚えるが、今日ばかりは感謝した。



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