2: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:15:44.29 ID:qFG6pOVf0
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ…
男「おう、こんなに朝早くどうした」フワァ
3: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:16:23.23 ID:qFG6pOVf0
男「俺以外を愛したことは?」
神娘「いいや、無い。永い時を生きてきて、お前がはじめてだよ。……これからも、な」
4: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:17:23.86 ID:qFG6pOVf0
神娘「……お前を愛して、何度自分が人間だったら、お前が神だったらと考えたことか」
男「どうにもならないことだ。仕方がないさ」
5: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:18:17.54 ID:qFG6pOVf0
男「もっとも、それが『愛』であると知るには少し時間がかかってしまったが」
神娘「お前は本当に鈍すぎた。うまく伝わらずお前の中で曲解していく私の気持ちに、何度やきもきしたことか」
男「はは、それは悪かった。今振り返ってみれば、何故あんなにアピールしてくれていたお前の気持ちに気づかなかったのか、それこそ不思議だよ」
6: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:18:57.02 ID:qFG6pOVf0
神娘「言葉にしてくれないと分からないな。そういえば、私は殆どお前にそういった言葉を貰ったことがない気がするな。丁度良い、今聞かせてくれ」
男「……言わなきゃだめか?」
神娘「ああ。……しかし何故そんなに渋る? 恋を恥ずかしがる子供でもあるまいて」
7: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:19:55.05 ID:qFG6pOVf0
男「後悔しているか?」
神娘「後悔? まさか。それは絶対にない。今までもこれからもありえない」
8: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:20:46.24 ID:qFG6pOVf0
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ…
男「なあ、『神娘』」
9: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:21:20.77 ID:qFG6pOVf0
神娘「……どうして」
男「どうせこれが無くとも終の命だ。最期は神娘の手で、神娘の顔を見ながらいきたい」
神娘「……治るかも、しれない」
10: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:21:51.47 ID:qFG6pOVf0
神娘「では、私も」
男「?」
11: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:23:17.49 ID:qFG6pOVf0
神娘「神は不老不死だ。老いず、死ぬことはない。力も、ないな。自分に充てられた役割以外のことは」
男「……ああ」
12: ◆AzQd5RQbFxWA
2014/07/07(月) 21:24:18.66 ID:qFG6pOVf0
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ…
男「そういえば、死ぬときはどんな者でも独りぼっちだ、と何処かで聞いたけれど?」
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