過去ログ - 【咲安価】咲「アナタは誰ですか?」京太郎「……さあな」
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◆eTD.jxJ2pQ
[sage]
2014/07/10(木) 00:39:15.88 ID:MEe3/jmro
照「また勝手に会いに行ったんでしょ? お母さん、怒ってた
京太郎「あいつの好きだった本のシリーズ。続き読みたいだろうと思って」
照「そう。でも、もう二度としないで」
京太郎「手厳しいですね」
たかだか本を持っていただけだというのに、この言われよう
分かっていたことだが、些か居心地が悪い
京太郎「それにしても、凄い連勝記録だそうで」
照「お世辞はいい」
京太郎「いえ。和も尊敬してるって言ってましたよ」
照「……よく生きて帰ってこれたね」
京太郎「あはは。実は右腕に刺し傷があります」
同窓会に出席し、顔を合わせた途端にズブリ
まさか有無を言わずにステーキ用ナイフで串刺しにされるとは思わなかった
照「片岡プロは?」
京太郎「アイツはまぁ、付き合ってくれって」
照「まだ返事してないの?」
京太郎「断ってますよ。今までも、これからもずっと」
照「残酷だね」
京太郎「それが俺の罪滅ぼしですから」
俺は幸せになってはいけない
だって、それが俺に出来る唯一の償いなのだから
照「それで……私に話って何?」
京太郎「いえ、実は特に理由なんて無いんです」
本当は――二度と会うことも無いと考えていた
照さんにとっても、俺にとっても良い事なんて無い
だけど、なぜだろうか
和に傷つけられた傷を見る度に……どうしても、この人に会いたくなった
京太郎「ただ会いたかったって、理由じゃだめですか?」
照「反吐が出る」
京太郎「そう……それでいいんです」
もしかすると、俺は怖かったのかもしれない
五年も会ってないこの人の怒りが風化していないか?
自分を許そうなどと、ふざけたことを考えていないか?
それを確かめたくて、こんなマネをしているのだ
京太郎「もう充分です。すみません、こんな日に呼び出して」
照「……いい。どうせこの日は毎年、一人だから」
京太郎「同じですね、俺達」
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