過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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117: ◆drmLS4k6lo[saga]
2014/07/18(金) 01:20:20.03 ID:nNdpGiId0

土御門「……話が分かる相手で助かったぜい。ここの冥土返しから、既に事情は聞いてある。無論、あんたが記憶喪失者だということも。
聞いてあるうえで、いくつか質問していく」

DIO「構わない。答えられる範囲なら、答えよう」



土御門「……お前は、何者だ?」

DIO「DIO。D・I・Oと書いて、ディオと読む。それしか知らない」

土御門「記憶があるのは、いつからだ?」

DIO「上条当麻に発見されるほんの少し前。つまり、今日より五日前か」

土御門「おっと、そこは訂正だ。お前さん、丸二日意識を失ってたんだぜ。だからそこは、六日前になる」

DIO「また二日か……こういう時は貧弱なものだな、私の身体は」

土御門「さて、続きだ。IDカードを所持していないのは?」

DIO「はじめから持っていなかった、そんなもの」

土御門「能力者か?」

DIO「……さあ、な。それを知りたいのは、この私自身だ」

土御門「あの時間、あの現場にいた理由は?」

DIO「夜の方が、気分が良くてな。静かな場所を求めて彷徨っていたら、このありさまだ」



土御門「……最後だ。お前さん、魔法や魔術ってのは信じるか?」

DIO「魔術? ここは科学技術の結晶、学園都市なのだろう。それが関係あるのか?」

土御門「いいから答えてくれ。返答によっちゃあDIO、お前の素性に少し近づけるかもしれない」

DIO「どういうことだ」

土御門「今は、こっちの番なんだろう?」


DIO「…………否定は、しない。いまいちピンとは来ないが、心のどこかでそういう神秘的なものを認めていたような気がする。
  運命だとか、神だとか、逃れられぬ存在もまた然りだ」

土御門「……そうか。俺の聞きたいことも、大方知ることができたな」

DIO「おい、さっきの素性に近づけるというのは……」

土御門「簡単なことだ。『色々知ってた方』が、調べやすいだろ?」

DIO「ならば、それこそなぜ魔術だ? 私と魔術に何の関係が……」

土御門「おっとぉ! そろそろ面会時間が終了しちまうにゃー! 名残惜しいけど、そろそろ帰らせてもらうぜーー」

DIO「おい、待て」

土御門「あ、カミやんにはちゃんと連絡しておいたぜい? もちろん、色々ぼかしてだから安心してにゃー」

DIO「おい! ふざけるんじゃあないぞッ! オレの記憶がないのをいいことに、貴様は何を企んでいる!」

土御門「…………」



土御門「……他意はないぜ。本当に、重要なんだ。あんたが魔術を信じるか否か、魔術の存在を『認める』か『否定する』か。
それだけで、あんたが『どっち』側の人間か、目星が付くかもしれないからな」


ガラガラガラガラ、ピシャン


DIO「……くそったれ。この狐め」




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