過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
1- 20
138: ◆drmLS4k6lo[saga]
2014/07/19(土) 01:57:00.21 ID:cF7Qqxpq0

DIO「……チッ。柄にもないことをしてしまった」

DIO(……一つ、疑問に思っていたことがある。私の首には、まるで首輪のように一周した傷がついている。)

DIO(認めたくはないが……ええい、この際認めよう! 私に異常な再生力があるにも関わらず、だ。
   左足は完治した、全身の大怪我も一晩で回復したらしい。だが、なぜこの首の傷は一向に治らない?
   何が違う? 怪我の質か? それとも、もっと別の理由があるのか?)

DIO「…………まあ、どうせ大したことではないだろう」



DIO「……ム?」

DIO「……こんなところに、傘などあったか? それも日傘だ。センスからして女性ものだが……それが余計に奇妙だ」

DIO「……! こっちにもいつの間にか何かあるぞ! これは、缶ビールか? まだ封も切られておらず、よく冷えている。
  その隣にあるのは、ラジオ……そして懐中時計だ。こんなもの、ついさっきまでは確かにこの病室にはなかった」



DIO「……何が起こっている? なぜ物が現れた? それもどこからともなく、全くの人影もなしにだ。
  透明なデリバリーサービスとか、そんなくだらんものではない。
  何か、とても気がかりな現象だ……。幽霊でもこの部屋に憑りついている、なんて馬鹿な話じゃないだろうな?」



DIO「……しかし、私に直接的な害はないと見た。薄気味悪いことに変わりはないが、既に自分自身に不気味さを感じている。
  手一杯だ、今日はもう」

DIO「誰だか知らんが、こんなことで私にちょっかいかけるつもりなら止めておけ。
  ……もっとも、今声が聞こえているのかすら怪しいものだが」









カエル医者「…………」

カエル医者「彼が、前に運び込まれたときに検査した脳波。あれが異常を示していたのは、記憶喪失ではなくこの凹みが原因かもしれないね」

カエル医者「…………」

カエル医者「それよりも、もっと奇妙なのはこっちか」ピラ

カエル医者「彼のIDを照合するために、頭髪と指先の皮膚からDNAを採取した。ここまではよかったね。恐ろしいのは、その結果だった」

カエル医者「どちらも、学園都市のバンクには存在してはいなかった。つまり彼は、学園都市の外から来た人間ということは確定となる。
      ……だが、重要なのはそこではない」






カエル医者「頭髪から検出されたDNAと、皮膚から検出されたDNA……この二つが、どう照らし合わせても全く一致しなかった。
      なぜ? DIOという一人の人間から、なぜ『二人分のDNA』が検出されるのか?」

カエル医者「…………考えたくはないが、彼の首の傷は……」

カエル医者「……いや、よそう。彼が何者なのか、この際関係ない。彼は僕の患者で、僕は彼の医者だ。それ以外の何者でもないじゃないか」

カエル医者「それに、彼は人間だ。ああして息をして、会話ができて、ショックも受ける。
      紛れもない人間だ。洒落にもならないことを口走ろうとするんじゃない」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


カエル医者「……DIO君。君には、この学園都市はどう見えているんだい?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/707.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice