過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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18:※jorstar[saga]
2014/07/10(木) 23:05:34.04 ID:MiJflQ9N0
DIO「…………」

当麻「……あれ?」

DIO「実はな、当麻。私はいわゆる、記憶喪失というものにかかっている」

DIO「名前はおろか、出身、好きなバンド、好物だったもの、嫌いな人間すら思い出せない」

DIO「私の記憶の始まりは、君の言う虚ろな状態の時がスタートだ。それ以降は、ない。今まで書き溜めていた日記帳が、全部燃えてしまったようにな」

当麻「……そっか。なら、仕方ないよな」

DIO「さて、用件は済んだろう。そろそろ帰っていいぞ」

当麻「お、おい。急に冷たくないか?」

DIO「君は私の安否をその目で確認し、私は君に謝礼をのべた。どこもおかしくはない」ピラ

当麻「いや、そうじゃなくてさ! って、無視すんなよ! 俺より本に興味があるのか!」

DIO「喧しい奴だ……黙るか帰るかしたらどうだ」

当麻「くっそ、こっちが本性か? それに、カーテンを閉めたまま本読むなよ。暗い所で読むと目が悪くなるぞ」ツカツカ

DIO「やめろッ!」

当麻「へ?」

DIO「……いや、今日はやっぱり体調が優れなくてね。なんというか、陽の光も浴びたくないんだ。だから、そのカーテンはいじらないでくれると助かる」

当麻「……そうか。でも、本読むのはやめとけよ」

DIO「わかったよ。だから早く帰ってくれ」

当麻「へいへい、おせっかい焼きの上条さんはとっとと去らせていただくよ。じゃ、お大事にー」ガラガラピシャン

DIO「……改めて話すと、騒々しい餓鬼だな」

DIO(……確かに、私は気分が悪い。上条当麻と会話していたからとかではなく、ただ単に体調的な問題だ)

DIO(しかし、別に日光を浴びてもそれが変わるとは思えない。けれど、なぜだか嫌な予感がした。高圧電流の流れる電流コードを素手で掴ませられるような……脳の中の危険信号が、激しく警鐘を鳴らしたのだ)

DIO「……分からん。この街のことも、自分の事も」

ポトッ

DIO「……ポケットから何か落ちたな」ヒョイ

DIO「イヤリング、のようだな。なぜか片方しかないが……私のだろうか」

DIO「……裏に何か彫られている。D・I・O……ディオ?」



ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド



DIO「私の……名前、か?」


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