過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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380: ◆drmLS4k6lo[saga]
2014/09/06(土) 02:06:56.48 ID:kgi+uu0I0

DIO(何だ。今、オレの全身を何かが稲妻のように駆け巡った。数日間砂漠で枯らされた旅人が、僅かながらオアシスを発見したようなざわつきは?)

DIO(……違う、駆け巡ったのではない。これは、身体が思い出した?)


ドグン


DIO「……何かの記憶、ではない」

DIO「しかしこの、胸にへばりついて離れない焦燥の感情は何だ? ビタミンが足りていないから口内炎が発生するような、身体が何かを求めているこのサインは何だ?」

金髪「がふっ、げふっ……」ビチャァ

DIO「ッ!???」ゾゾゾゾゾゾゾ


DIO(い、今の衝動は!? 奴が口から血反吐を吐き出したのを見て、オレは今何を感じた!? 何に心を躍らせた!?)ドグン

DIO(歓喜、快楽、狂喜! テーブルの上に出来立ての上物ステーキを置かれて舌なめずりするような、野獣のように狂気じみた感動を覚えた。この、オレが!)

DIO(俺は人肉など食わん。これだけは間違いないはずだ! そんなもの、オレの残された知識の中には情報として残されていないからだ)

DIO(リンゴが甘いのを覚えているならば、人肉の味だって知識として記憶しているはず。だが、オレはそれを思い浮かべることはできない)

DIO(つまりオレにはそういうキチガイじみた悪食癖などない! 当たり前のことだ、いたって当たり前のことなのだ)


ドグン


DIO「――――では、この高鳴りは何だ?」


ドグン


DIO(そもそも、何故今なのだ? この金髪が関係していることか? ああそれよりも乾くな。乾いて乾いて……どうにも渇いてしょうがない。――が欲しい)


ドグン ドグン


DIO(おかしいな、水分は風紀委員支部で補給していたのだが――が欲しい。体が干上がった湖のように渇きを――ぃが欲しい。くそう、胸がどうにも張り裂け――で渇きを癒せ。)


ドグン ドグン ドグン




DIO「――――待て! この高鳴りの時、私が最初に見たものはッ……」


ド グ ン




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