過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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585: ◆drmLS4k6lo[saga]
2015/02/28(土) 02:04:38.36 ID:4GCJ0y5E0

佐天「…………どうして」

DIO「ん?」

佐天「どうして、私にそんな熱心に語ってくれるんですか?」


佐天「確かにDIOさんの言うことは一理あるし、むしろ今までそうしてなかったのが不思議なくらいって気持ちもあります」

佐天「私がまた変なことしたら、みんなに迷惑かけちゃうかなー、とか」

DIO「…………、」


佐天「でも、疑問なんです。会ってまだ短い期間なのに、どうしてDIOさんは私にこんなにかまってくれているんだろうって

佐天「一番最初に知り合ったから、だからですか?」

佐天「アドバイスもくれるし、自分でも気づかなかった本心を教えてくれるし、誤った考えも指摘してくれてる」

佐天「でもDIOさんは外の人だし、この先ずっと一緒にいれるわけじゃない」

佐天「どうしてなんですか? どうして、私なんかを気にかけてくれるんですか?」

DIO「…………、」


佐天「……すいません。DIOさんの親切心を疑うようなこと言っちゃいましたね。やっぱり何でもないです、忘れてください」



DIO「……ムカついたからだ」

佐天「え、えっ?」


DIO「君を見てると思うのだ。『なぜそうしない』、『何をためらっているのだ』と、もどかしくて仕方がなかった」

DIO「どうも私は、君目線で物事を考えていることが多いような気がする。いわゆる弱者目線だな。
   私自身能力も何もないので、必然的に君と同じ気持ちになってしまっているのかもしれない」

佐天「私と、同じ目線……」


DIO「だが、君は能力を得られる可能性がある! そこが私ともっとも違う所だ」

DIO「私にも可能性があれば、もっとこうするだろうと考えていた」

DIO「なのに実際に持っている君は、それを忘れ気味でさして気にも留めていないではないか」

DIO「それが腹ただしくてしょうがない」

佐天「……DIOさん」


DIO「フン、少しは理解したかね。自分がどれだけ贅沢な悩みだったのかを。他のレベル0たちにも耳元で叫んでやりたいところだが、今日のところは君一人にそれを背負ってもらう」

佐天「はは、それは勘弁してほしいですね」


佐天(DIOさん。この人は、私の想像よりもけっこう子供っぽい人だった。自分ができないから代わりにやれだなんて、あの流れでふつう言わないもの)

DIO(でも、その子供っぽいのは単なる一面だけで、やっぱりその本質は紳士的で面倒見のいい大人な人だと思う。そこが、この人の魅力の一つなんだろうか)

佐天(……やっぱり、私はこの人を…………)




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