過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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824: ◆drmLS4k6lo[saga]
2015/05/04(月) 02:07:44.80 ID:VDgi1zuj0

建宮「いや、ホントちっさいな。俺はてっきり、ダイヤモンドみたいに整った形の紅石みたいなのを想像していたんだが……これは石というより、欠片よな」

当麻「『エイジャの赤石』じゃなくて『エイジャの欠片』だな。落としたら他の石ころと混じっちまいそうなくらいちっさいぞ。
   でも、赤石の名の通り色は赤いなあ」

チャールズ「何を言うのかね二人とも。この欠片こそが、実在しないとされていた『エイジャの赤石』そのものさ。
      確かに欠片ほどの大きさしかないが、そこにあるというだけでイギリスの全新聞社が同じ記事しか発行しなくなる」


チャールズ「もっとも、これが本物かどうかはこれから確かめるのだけれどね」スッ


当麻「どうしましたチャールズさん。いきなりマッチの箱なんか取り出したりして」

チャールズ「なに、本物確認を行うだけだよ。そこの日本の方、向こうにあるハンカチをとってきてくれるかい。
      ついでにテーブルの上に乗せてくれると助かる」

建宮「うむ、わかったが……もしやお前さん、あれをするつもりか?」

当麻「あれ?」

建宮「思い出してみろ。五和はお前に、『エイジャの赤石』はどういうものから何を生み出すものだと教わった?」

当麻「えーと……」


五和『例えば太陽の光にかざすと、それだけで『エイジャの赤石』内で何らかの反応が発生し、強力なエネルギーとして放出されるとされています。
   炎を近づけるだけでも、その熱のエネルギーを何十倍、何百倍と増幅させて変換することもできるのです』



当麻「……まさか」

チャールズ「上条くん。私は君に、速やかにそこから離れた方が良いと警告しておくよ。なにせ、未だ誰もその瞬間を見たものはいない。
      規模が分からないのだからね」

チャールズ「さあ、まずはマッチを点火だ」


シュッ ボボォ


チャールズ「そして! この火の付いたマッチをこの『エイジャの欠片』に近づける! すると……!」


コゴオオオオオオ シュゴオオオオオ


当麻「な、何だ! 欠片が薄く光だしたぞ! 近づけられたマッチの炎に反応するかのように、欠片の方も火のように光を放ち始めた!」

建宮「! 何か出るぞ! ちょいと離れておけ上条当麻!」


ビシュウウウウ!! ジュギュアッ


当麻「……レ、レーザービーム? 今、紅色の光線みたいなものが欠片から発射されて、机の上にあったハンカチの一部を焦がしたように見えたが……」

建宮「これが、『エイジャの赤石』……。なるほど、想像以上に面倒な代物よな」

チャールズ「でたか! 光線が! 壁画通りということは、やはりこの欠片は『エイジャの赤石』という事になる! これは忙しくなるぞ!!」


チャールズ「……コホン、先程は年甲斐にもなく取り乱してすまなかった。この歳になっても新たな発見ができるとは夢にも思っていなかったのだ」

当麻「い、いえ。それよりチャールズさん、聞きたいことが結構あるんですが……」

チャールズ「もちろん構わないよ。なんなら私が直々にこの大英博物館を案内しながら質問に応答してあげても大丈夫だが」

当麻「いえ、そこまでは……。聞きたいことというのは、その『エイジャの赤石』についてです」

チャールズ「そうだね、君も不思議に思っているだろう。この鉱石はいったい何で、どういう経緯で名前を知られることとなったのか」ガタッ

当麻「どうしたんですかチャールズさん。いきなり立ち上がって」

チャールズ「お見せしようというのだ。『エイジャの赤石』の名が歴史の表へと姿を見せた原因のところへ」




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