過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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845: ◆drmLS4k6lo[saga]
2015/05/23(土) 02:03:28.31 ID:LbpLM5Qq0
当麻「『真実の口』が、蓋をしていた?」

チャールズ「そう。実は、真実の口にはある手順を行うことで裏に存在する隠し通路への道が開くのだ。
おっと、このことは他言無用で頼むよ、上条君。日本人の君も」

建宮「建宮だ。そう呼んでくれよな。日本人の君、なんて呼び名じゃ呼び辛いだろうしの」

当麻「あ、はい。分かりました。というかこんな話突拍子すぎて誰も信じないような……」

チャールズ「さて、この壁画を発見したのは今から二十年ほど前になる。
      『収集員』の一人が、偶然にも『真実の口』の隠された細工を解除し、隠し通路が開いたのだ」

チャールズ「内部を確認し次第、すぐさま我々の『収集員』が回収に向かった。私も一緒にね」


チャールズ「その空間に一歩足を踏み入れて、私は一瞬で理解したのだ。ここは、上の世界とは全く違う別の世界なのだ、と」

チャールズ「そこは陽の光が全く当たらない、暗闇に閉ざされた不気味な場所だったよ。
      まるで、意図的に日光を入れないような作りだった。機材の照明を運ぶのにも一苦労したものだ」

チャールズ「そして、いざ明かりを照らしてみるとどうだ。そこには何が広がっていたと思う?」

当麻「……壁画、じゃなくて?」


チャールズ「宝石だよ。ルビー、ダイヤ、エメラルド、タイガーアイ。数えるのも億劫なほどの、ライトを浴びて艶やかに輝く宝石の群れさ」


チャールズ「質屋にもっていけば当分は遊ぶのに困らないと断言できるほどのカラットの宝石が、惜しげもなく散りばめられた壁画がそこにあったのだ」

当麻「宝石!? まるでインディジョーンズみたいな展開になってきたぞ」

チャールズ「そうだ、その時誰しもが思うだろう。ここは宝の部屋、映画で言うゴール地点、ご褒美タイムだ、とね。
      私たちも一瞬、ほんの一瞬だけそう思ったかもしれない」

建宮「……何か、あったのか」

チャールズ「そう。その宝石箱をぶちまけたかのような壁画には――――大人ほどの大きさの窪みが三つ残されていた」

当麻「窪み……?」

チャールズ「一見すると、それは長い年月によって風化した壁が崩落してしまったのかと推測できる。だが、それにしてはその窪みはあまりに異様だった」


チャールズ「その窪みが、私たちには次第に見えてきてしまったのだ。ヒトの形に」




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