過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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930: ◆drmLS4k6lo[saga]
2015/07/06(月) 02:04:14.79 ID://9XMKvm0
DIO「……」チリチリ

DIO「掠めただけで金色の髪が黒ずんで炭になってしまった。どうやら、さっきのように燃えた部分を切り捨てて難を逃れるというのは難しそうだ」

ステイル「素早く捨てれば助かるかも。もっとも、上半身裸である君が、これ以上何かを脱ぎ捨てられるものがあるならね。皮膚でも脱ぐのかい?」

シェリー「ステイル、私は手を出さないわよ。今回の騒動はてめえが勝手に暴走して片をつけちまいましたってことにするからね」

ステイル「もとより不要。こんなゴロツキあがりのような男、遅れをとるはずがない」

DIO「……この炎が魔術の炎。発火能力なんかとはまるっきり違う工程で生み出された、異質な炎。その原理は未だつかめてはいないが……」


ステイル「おい。君、さっき上条当麻がどうとかぬかしていたな」

DIO「それがなんだ」

ステイル「お前は学園都市の人間か? 上条当麻とどういう関係だ?」

DIO「答えてどうする。貴様は大人しく、このDIOのために必要なことだけを喋れさえすればよいのだ!」ダッ


DIO(まずは射程距離10mよりも二歩下がった位置をキープする! 魔術師という未知なる領域に住まう者を侮って、一気に距離をつぶすのは賢い者のすることではない)

ステイル「――――」ブツブツ

DIO(奴の主な攻撃は炎を放つものとみた。その威力は人肉を容易く炭素に帰すほど無双、オレでも直撃は避けねばなるまい。
茨で防げるか怪しい所だが、焦って攻撃の択を失うのは不味い)

DIO(そして、攻撃に移るには、俺には理解できない単語を羅列したあの呪文を唱える必要があるようだ。さしずめ詠唱といったところか)

ステイル「――フッ!」


ボブシュウウウウ!!


DIO「ノロいノロい!」ザンバッ

ステイル「はっ!」ドン ドン ドン

DIO「眠ってしまいそうな攻撃だな! 数うちゃ当たるというには圧倒的に弾数が足りんぞ!」ザッ シュッ ブン

DIO(オレの動体視力をもってすれば、あの弾速なら見てからでも十分避けれる。詠唱にかかる時間は、この小技に対してはおよそ三秒)

DIO(十分な時間だ。三秒もあれば、楽に奴に接近してこの幽念動を絡ませることができる!そのまま口を塞いでしまえば勝ったも同じ!)

ステイル「――――集え炎よ! 我が敵を焼き払え!」ボボボボボ

DIO「くどい! 貴様の炎なんぞ、既に見切っているわァーーーッ!!」ダンッ


ステイル「――――ニヤッ」


カチッ


DIO「なッ!? 足元に、あの紙切れが――――ッ」


ゴッバァァァーン!!


ステイル「……ふう。さっきの詠唱は餌(フェイク)だ。本当に発動する術式は、今の設置した紙ルーンの魔術。君が僕の詠唱の隙を付け狙おうとしているなんてのは、最初からわかっていた」


チリチリ……


ステイル「そして、どうやら逃れたようだ。逃げ足の速さは褒めてあげてもいいね」





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