過去ログ - 雪ノ下雪乃はあと一歩が踏み出せない
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/10(木) 11:45:20.37 ID:t0uOunGdO

今日も由比ヶ浜さんは補習があるそうだ。
最後の授業が終わったあと、私は駆け足で2年F組に向かう。

八幡「げっ」

私を目にした途端、失礼な反応をした比企谷くん。
今度、何倍にも返してあげるわ。今日?今日は急いでるのよ。


雪乃「こっちに来なさい」


逃げられないように比企谷くんの腕を掴んで歩き出す。
向かう先はいつも放課後を過ごす部室。
部室に向かう間、様々な生徒にジロジロと私と比企谷くんを見られたけど気にしないわ。


八幡「なぁ、どうしたんだよ、急に」


比企谷くんがなにか言ってるのだけれど、無視して歩む。
あと少し、あと少し。

部室のドアを開く。


雪乃「座って」

八幡「あぁ」


紅茶を二人分と市販のクッキーを用意して窓際の椅子に座る。


八幡「わざわざお前が迎えに来なくても行くつもりだったんだが」

雪乃「あら、私と一緒に部室に行くのは嫌だったのかしら」

八幡「そんなこと言ってないだろ。いつもはこんなことしないし、いったいどうしたんだ?」

雪乃「昨日」


昨日、と言った瞬間比企谷くんがビクっとなったわ。
これで昨日聞かれていたことが確定ね…


雪乃「私はあなたに色々なことを話してしまったわ」

八幡「……あのな」

雪乃「待って」

八幡「……」

雪乃「昨日、私が言ったことはもちろん本心なのだけれども、面と向かって言うことは出来なかったから、今日はちゃんと言わせてね?」


深呼吸をし、比企谷くんの目を見る。


雪乃「私雪ノ下雪乃はずっと比企谷くんのことが好きでした。私と付き合ってください」


昨日達した結論。
比企谷くんなら私がアクション起こさなければ、なかったことにしてくれるかもしれないけれど、私は行動を起こすことにした。
告白して、どういう結果であれ自分の気持ちに整理をつける。
ずっと受身でいても比企谷くんはきっと振り向いてはくれないでしょう。
私は動く必要があった。あと一歩踏み出す必要があった。
姉さんの助力のおかげというのが癪だけれども、そのおかげで私は比企谷くんに告白する覚悟を持てた。

姉さんは今頃ほくそ笑んでいるのでしょうね。

さぁ、目の前で顔中が真っ赤になって挙動不審な動きをしている男はどんな返事を返してくれるのかしら?楽しみだわ



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