過去ログ - 琴石なる17歳「先生が島に帰って来ました」【ばらかもん】
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7: ◆Sw0r5AFPRM[saga]
2014/07/10(木) 18:55:49.15 ID:jHnrlzaQ0

 そう言ってぽすん、と先生に寄り掛かる。先生は先生で、わたしの体重を横に受けたまま、てきぱきとお仕事の道具を出して行く。こうして、仄かにする墨汁の香りと、先生の匂いに包まれる時間は幸福かもしれない。
 昨日はあまり眠れなかったからか、途端にうつらうつらと舟を漕ぎそうになってしまい、頬をぺちんと叩く。

 不思議だな。また先生と会えると聞いた時は、ドキドキして眠れなかったのに、こうして先生とピッタリくっ付いている時は、心臓がドキドキするのと同時に、心が安らぐんだから。
 なんだか、変な気持ち。でも、それがとても心地よい。

なる「先生は変わらないね。折角島に来たのに、すぐにお仕事?」

 こぽこぽと墨汁が注がれる音を聞きながら、わたしがそう言うと、

半田「次の展示も近いからな。ここに戻って来たのも、またいい刺激を受けるかもしれないと思ったからだし」

 とにべもなく一言。けれど、そのすぐ後に、

なる「お前はずいぶん大人しくなったな」

 不意打ちのように言われたその言葉。途端に、心臓がぎゅっとする。



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