過去ログ - 絵里「本当にそれ、可愛いと思ってるの?」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/10(木) 20:09:34.08 ID:0dcwogt90
「なになに? まさかロッカーの中で米炊いてるってわけ?」

花陽(ど、どうしよう……! このままじゃ私、ロッカーの中に炊きたてご飯の湯気を充満させてその匂いを浴びて嗅いで包まれて楽しんでる変態さんだと思われちゃう……!)

「そうだ、炊いた人には悪いけど私たちもお腹空いてきちゃったし少し食べさせてもらおっか」

花陽(南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……。 ダ、ダレカタスケテー!)

ガラガラ

「ん? あっ、絵里ちゃんじゃん」

絵里「あら、こんなここで何してるの? 今日はお昼にやる仕事はないはずだけど」

「いやー、それがこの子がここに筆箱忘れたから取りに来てたわけなのよ」

絵里「そう。 それじゃあ私今からここで秘密基地ごっこするから出て行ってもらえない?」

「ああ、もうそんな時間か。 毎度よく飽きないね」

絵里「お昼はこれくらいしか暇潰せることがないのだもの」

「それじゃあねー」

ガラガラ……

花陽(い、行った……? それじゃあ私もここから出……)

キィ……

花陽「ひぃ……!」

絵里「……」

花陽「あ、絵里ちゃ……」

絵里「本当にそれ、可愛いと思ってるの?」

花陽「……え?」

絵里「私は正直ドン引きよ。 ロッカーに炊飯器抱きながら閉じこもってるのもそうだけど、そとそも学校でお米炊くとかどういう神経してるの? しかも生徒会室で。 やっていいことと悪いことがあるのがわからないのかしら」

花陽「あ、ご、ごめんなさい……」

絵里「学校の電気を勝手に使うのは盗電、立派な犯罪なのよ。 わかる? もし私があの子たちを追い払ってなかったらきっとあなたは今頃あの子たちにチクられてたでしょうね」

花陽「……」

絵里「私も今回だけは先生に内緒にしてあげるけど、もうしないようにね。 いい? 内申点にも響くんだからね」

花陽「うん……」

絵里「さ、反省してるならそのロッカーから出てらっしゃい」

花陽「あ、そうだった。 今出…………んぐっ!?」

絵里「ふふっ、髪も顔も、ご飯の湯気でビショビショよ? 私のタオルだけど嫌じゃなかったらこれで拭きなさい」

花陽「……」ポッ

絵里「……? あら」

チュッ

花陽「……え?」

絵里「ほっぺにご飯粒ついてたわよ♪」

花陽「……っ」カァァァァ


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