15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/11(金) 21:19:11.86 ID:7iy1jcu1o
ボクは汚い血の付いた服を脱ぐと、そのままゴミ箱へ放った。本当は一風呂浴びてから着替えたかったが、彼女を待たせるわけにはいかないのでそのまま替えの服を着る。
やはり硬さは鮮度に依存するらしく、今回は簡単に解体することが出来た。
「もぐもぐ……本当にキミは食べなくていいの?」
「……うん、お腹空いてないから」
いつもの会話をしながら、ボクは天井を見ていた。考えている事は、今後どうするかについて。先程の男は、きっと近隣の村に雇われてきたのだろう。しばらくすれば今日よりもっと多くの人がここへ来ることになる。そうなると流石に面倒だ。
「……引っ越そうか?」
「……私のせい?」
器から顔を上げた彼女の瞳が、ボクの方を見る。悪いことをした子供のような、不安そうな瞳。ボクはそんな彼女の頭をまたぽんぽんと撫でて
「……うぅん、ボクのせい」
とだけ返して、微笑む。そう、彼女がこうなったのはボクのせいなのだから。だから全部、ボクのせい。
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