過去ログ - ネクロくんとマンサちゃん
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/11(金) 21:10:22.46 ID:7iy1jcu1o
「……」
「……」
無言のままボクはその腕を拾うと、付いている方の彼女の手にそれをポンと渡す。
やはり先延ばしにするべきではなかったらしい。さっきまで表情豊かだった彼女が、虚ろな瞳でボクを見つめ返している。
「……少し出かけてくるね」
聞こえているかは分からないが、彼女にそれだけ言い残しボクは玄関へと急ぐ。
あの状態なら、まだ外へ出ていくことはないだろう。荷物を背中に背負ってからもう一度振り返り、ボクはそう確信して家を後にする。
昨日の今日なもので、あまり派手な行動をしたくないボクは悩んでいた。代用品だって簡単に見つかるものでは無いし、何より代用品の方が取るのに手間がかかる。
頭を捻らせながら森を歩いていると、普段は人気の無い花畑に一人の少年の姿が見えた。ボクはそこで立ち止まり、しばらく少年の姿を観察する。
お目当ての花でもあるのか、地面とにらめっこを続けている少年。周囲への警戒は一切なく、熊でも現れない限りは気付かないだろう。



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