過去ログ - 勇者「全てが終わり、滅び去ったこの世界で」魔王「ボクは君と旅をする」
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61:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:14:57.45 ID:uylCmb4xo
そう、違うんだ

思い込んでいただけなんだ

幼馴染みは死んでなんかいなかったんだ
以下略


62:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:15:23.54 ID:uylCmb4xo
可愛く美しい女の子、笑顔が素敵で時々切なげな顔をする女の子

両親は無く、気づいたときには一人だったという

覚えているのは唯一、母親らしき人物が歌ってくれたであろううろ覚えの癒しの歌
以下略


63:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:15:50.38 ID:uylCmb4xo
勇者「違う！俺が見ているのは…」


幼馴染み…

以下略


64:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:17:31.52 ID:uylCmb4xo
魔法使いが、最後に口を開く
そこから紡ぎだされる微かな言葉は俺の耳にきちんと入った


魔法使い「……バイ…バイ」
以下略


65:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:17:59.16 ID:uylCmb4xo
魔王「…遅いよ」

勇者「お前最初から知っていて黙っていたな」

魔王「さあね」
以下略


66:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:18:44.25 ID:uylCmb4xo
魔王「ねえ、見てよ。空が晴れていく。毒素が消えたんだ」

勇者「ああ、これでまた生命が生まれるようになる」

魔王「…それまでにどれだけの時間がかかるだろうね」
以下略


67:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:19:17.02 ID:uylCmb4xo
魔王「いつか朽ちる無限か。それまで、どうしている？」

勇者「言ったろ？俺はお前について行くよ。お前はどうする？」

魔王「生きる。生きて、次の世代に繋げるんだ」
以下略


68:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:19:43.31 ID:uylCmb4xo
世界は創造されたばかりの頃、荒れ、毒が満ち、生命の無い死の世界だった
彼等は長い長い時をかけて世界に緑を芽生えさせ、少しずつ生命が住める環境へと変えていった
そうして彼らは世界に安寧と秩序をもたらすと我等に言った

これからはこの世界の人々が代わりに世界を管理していくのだ。と
以下略


69:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:20:19.66 ID:uylCmb4xo
勇者と魔王は混沌とした初期の世界を秩序へと導いた神の使徒として次の時代の世界の神話にその存在を残した


命は受け継がれる。例え存在の証拠が消え失せようと、何もかもが塵になろうと何らかの形で確かに存在したと跡を残して、次へと受け継いでいく

70:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:20:45.80 ID:uylCmb4xo
これは神話の時代より更に前の時代の物語

まだ魔法が大気に満ち、人間と魔族が世界の支配権を巡って争っていた時代

勇者と魔王が存在した時代

71:現在[saga]
2014/07/11(金) 23:21:48.86 ID:uylCmb4xo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵﾜﾘ　ﾊｼﾞﾏﾘ
その時代の最後の勇者と最後の魔王が紡いだ、零から零に至る物語

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