過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」一「キミと一緒に、抱き合って」
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980: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/08/10(日) 19:51:52.96 ID:BlE7KVM3O
「任せて下さい」

「ありがとう。あの子たちも心強いだろう」


京太郎の返事を聞いて、トシは表情を綻ばせた。

最初で最後のインターハイであり、決勝戦。

全員多かれ少なかれ緊張していたようであるが、京太郎が力を貸してくれるのなら、決勝で無様に負けることはないだろう。


「それじゃあ、明日のこの時間は――」

「――分かりました。それではよろしくお願いしますね」


互いのスケジュール帳に予定が書かれていく。

お互いに確認すると、トシは小さく息を吐いた。


「悪いねぇ、忙しくて。他の高校にも行くんだろう?」

「……知ってました?」

「赤阪郁乃の顔の広さは有名だからね。それに、この時期にあんたがこの場所にいるってことは、そういうことだろう?」


お見通しか、と京太郎は苦笑した。


「今度、落ち着いたら一緒に食事でも行くかい?」

「そうですね。楽しみです」


スケジュール帳を閉じて、和やかに会話をする京太郎とトシ。

そんな二人の会話を、扉の隙間から、赤い瞳が覗いていた。


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