7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 00:57:45.62 ID:/PMoUeMco
澄んだ風が吹いた。
夏の気だるさを吹き飛ばす。
「あー、いーぃ風ぇー……」
溶けたように手摺りに身体を預け、だらーんと伸びる。
もー引っ越しの準備疲れたよー。
これならやよいっちにも手伝ってもらうんだった……。
「……お?」
そんな風にだれてた時、視界に手摺りの端が見えた。
その向こうにはもう一つ、別の手摺りがある。
「おー、そういやここ、こうなってたんだった」
真美たちの部屋の手摺りの向こうには、お隣の部屋の手摺り。
その距離は、ほんの子どもの一歩ほど。
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