過去ログ - 結城晴「待ってろよ」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 01:22:34.24 ID:w/26O5Id0


「おい、晴」


クッションを抱えて部屋の真ん中に置いてある背もたれ付き座布団に体育座りで陣取った晴を呼ぶ。
しかし晴は鼻元辺りまで顔をクッションに埋めて返事をしてくれない。遊びに来たなんて雰囲気は何処にも無い。


「……なぁ」


晴は視線を俯けて一言も喋ってくれない。一体ここに何をしに来たんだ。
俺を責めに来たか。両親にあの事を伝えて告訴する気か。アイドルをやめるという相談をしに来たか。
何を言われようと真摯に応えなければならない。俺はしてはならない事を、したのだから。
静寂が流れる。カーテンの開け放たれた窓の向こうから、タイヤがアスファルトを噛む遠い音だけが室内を反響していた。



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