50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 06:26:11.99 ID:w/26O5Id0
唇が完全に重なる。そして自分の舌を晴の中へと入れ、彼女の舌を絡め取る。
舌先が触れ合った瞬間、体に電流が走った。腹の奥から指の先まで、迸るような熱が衝撃となって駆け抜ける。
ゆっくりと晴の舌を舐めまわす。舌の先からぞぞぞっとした感覚が湧きあがってくる。何だこれ。
彼女を抱きしめて、体の隙間なんてものが一ミリも生まれないようにしてからもっと深く彼女の舌を絡め取る。
何だよ、これ。駄目だ、俺が無くなってく。彼女から流れ込んでくる唾液が俺の体を巡って、蝕んで、俺を溶かしてる。
もう彼女にしか全神経を集中出来ないようにする毒が俺を蝕んでるんだ。
俺と晴の湿った吐息が小さな隙間から洩れていく。
声にならない喘ぎを籠らせて、俺達は互いを絡め取り、貪り、雁字搦めになって墜ちて行く。
頭に浮かぶ砂時計の砂は溶解し切り、ドロドロと狂おしい程にゆっくりと時を刻んでいる。
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