53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 06:28:13.11 ID:w/26O5Id0
「今の……」
「ん?」
「今のが、キス……だよな」
「……あぁ」
「……そっか」
晴は口をきつく結んで、キスの余韻に浸るように目を閉じて黙ってしまった。
俺はそんな晴の背中をゆっくりとさする。
少し時間が経ち、晴の呼吸が安定してきた。
俺はそれを見計らってまた彼女を抱きしめた。
腕の中に晴の小さな体がスッポリと収まる。凄く特別で、幸福な感触だ。
このままじっとして、一日過ごすのも良いな。それはとてつもない幸福なのだろうなと、心から思える。
が、不意にまた服を引っ張られた。
ただ服につかまっているという訳ではない。俺を呼ぼうとして引っ張っているんだ。
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