過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/07/26(土) 00:20:45.56 ID:ZPCws2+10
草ポケモンの扱い方の差は、段違いだった。クサイハナは闘いながら自ら回復して、戦うにつれて活力を増していく。
対してフシギソウは、クサイハナの緩急つけた戦いに翻弄され、既に満身創痍。
その姿が、かつて敗北した時のエリカのポケモン達に重なる。
「……もう、降参なさい。フシギソウに勝ち目はありません」
「まだだ……!」
「! ポケモンが傷ついている事がわからないのですか? 勝ち目のない戦いにポケモンを付きあわせても、それはトレーナーのエゴでしかありません!」
エリカには闘志が戻り始めている。しかしその叱責には、涙が混じっていた。愚かな自分がたどった道を、前途有望な、大切なレッドに歩ませたくない。
それでもレッドの闘気は、いや、レッドとフシギソウの闘気は、さらに輝きを増している。
「フシギソウが戦いたいと言っている。俺の魂が勝ちたいと叫んでいる。その心意気があれば、自分たちの限界を超えることができるっ」
「そんなこと……!!」
「俺があの時サカキに勝てたのは! あなたが思い出させてくれたからだ。俺の心に雨が降っていたあの日に傘をさして、光射す道を示してくれたからだ! 多くのポケモンとトレーナーと出会い、絆が形作る素晴らしい世界の扉を開いてくれたからだ!!」
「!!!!」
「俺達は決してあきらめない。ポケモンとトレーナーが織りなすこの世界で、真実の絆が、心震える真の強さを花開かせるまでは!!」
フシギソウが傷ついたからだを揺り起こし、底なしの闘気を眼光に宿らせる。蕾が、光を放っている。
そしてゆっくりと開花する。
「……戦っているさなかに、進化……!? っはなびらのまい!」
「これが、俺達の! 築いてきた絆の力だ!! ソーラー!、ビームウウウウウ!!!!」
花から放たれた、夜を照らす太陽の光。それが完全に発射しきる前に、クサイハナが相手の花弁へ突撃する。
しかし、その光は一切勢いを弱めることなく、輝きを増していく。
「行けえええええ!!」
「っ!!」
激しい爆音と発光があたりを覆い、レッドとエリカは自分たちのポケモンを見失う。
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