過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 23:18:29.07 ID:xw084IU10
「それだけじゃない。我らと共に戦ったポケモンの一部も、奴らに人質に……」

(なんてことだ……!)

 タマムシでのことなど、まだまだ序の口だったというのか。ロケット団のとどまることを知らない外道ぶりに、レッドの感情が悲しみと怒りに支配されていく。

 しかし、傍らにいたフシギソウはすぐに主の危うい感情を察し、声を上げた。

「フシ!!」

「! ありがとうな、フシギソウ」

(……いや落ち着け俺。感情はあくまで行動の理由でいい。為すべきことを為す時は、頭は冷静でなければ)

 そうレッドが自分を戒めている内に、空手王の面々が一斉にレッドへ頭を下げる。

「すまない少年! その強さを見込んで、どうかシルフカンパニーのロケット団を倒すのに協力してくれないか!?」

「み、皆さん……! それを聞いて、断れるはずなんてありません。俺も奴らとは因縁があります。是非こちらこそ協力させてください!」

「なんと……ありがとう少年。それではさっそく、我らの反攻作戦を聞いてくれ!」

「はい!」

 作戦は単純な陽動作戦だった。レッドがシルフカンパニーの正面から突入し、ロケット団を引きつける。

 その隙に空手王とジムのトレーナーが裏口から侵入し、捕らわれたポケモンとナツメを救出する。

「危険な役目だが……頼めるか?」

「任せて下さい!」

(エリカさんが受けた傷、そしてサカキとの決着。こんなにも早く精算できる機会が訪れるなんて、願ってもないことだ!)

 レッドがサカキに勝てるかどうかはわからない。しかし、また何時戦えるかもわからない相手だ。

(今の俺達で、勝つんだ。勝たなくちゃいけない)

 レッドがフシギソウを見つめると、フシギソウも頷いた。

「それじゃあ、時刻通りに。少年、頼んだぞ!」

「はい、皆さんも、シルフカンパニーで!」


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