過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
1- 20
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 23:19:59.49 ID:xw084IU10
 レッドは格闘道場を後にする。そのあと、罪悪感に満ちた顔をした空手王達の背後の物陰から、赤いRの文字が書かれた黒い制服を着た男があらわれる。

「はは、お前ら役者になれるぜ。よくやった」

「……これでいいんだろう。早く俺達のポケモンを解放してくれ!」

「ああ。全てが終わったら無事に解放してやるよ」

「なっ!? 約束が違う!!」

「おいおい、こっちは作戦の途中でこれは作戦の一部だ。約束が違うなんて場違いな事言わないでくれよ。……人質を取っているのを忘れるな」

「くっ……」

 空手王の言っていることはほぼほぼ真実だった。彼らが敗北した後、人質によってロケット団の言いなりになっていることを除けば……。

(すまない……少年!……どうか無事で……)  

 しかしレッドはそんなこと知るよしもなく、シルフカンパニーの前まで来た。

 遠慮の必要はない。レッドは初めて6体全てのポケモンを出現させ、突撃体勢をとる。

 レッドを中心に囲むのはフシギソウ、バタフリー、ギャラドス、ピジョン、ラッタ、カラカラ。

「行くぞ皆。……ポケモントレーナーとポケモンの絆にかけて、ロケット団を倒す!」

 レッドのポケモン達が一斉に雄叫びを駆け出す。それを見たシルフカンパニー入り口にいた多くのロケット団が驚愕する。

(エリカさんの想いを受け取った今の俺が、負ける訳にはいかない! この街とナツメさんを救い、サカキを倒す!)
 
 レッド達のやる気と正義が全て筋書きであることは、彼らはまだ知らない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
439Res/432.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice