過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/31(木) 23:11:50.83 ID:j48OEh5L0
戦いつづけるレッドとサカキ。そして見守るナツメ。そんな三人は、5階に上がってきたもう一人の男に気が付かなかった。

「くそ! あの二人め。どこに行った!」

現れたのは一般的なロケット団員制服を着る男。レッドとナツメに対し、ゴルバット2体を伴って立ちはだかった男だった。

ナツメがロケット団に与した事をサカキは一般団員に伏せていたため、ゴルバットを麻痺から回復させた男は血眼になって二人を探していた。

男は5階に上がると、すぐに社長室から響く轟音に気づいた。廊下には先ほどガルーラによって壊された社長室の壁の残骸が散らばっており、壁の穴から中の様子が伺える。

「あれは……サカキ様とあの小僧! 戦っているのか……まてよ」

(あの小僧。サカキ様に夢中だ)

「先ほどの礼だ。行け、ゴルバット!」

ロケット団員の男は壁の穴からモンスターボールを投げ入れる。まもなく社長室にゴルバットが出現する。

「ゴルバット、切り裂く!」

「え」

ゴルバットは風を切りながらレッドに急接近し、その凶刃によってレッドの体を切り裂きながら吹き飛ばした。

レッドは壁にぶち当たったあと、地面に倒れ伏す。

「……え」

ナツメがかすれた声を出しながら目を見開く。サカキのニドリーノとレッドのフシギソウの戦いも止まった。

ロケット団員の男ははしゃぎながら社長室に飛び込む。

「やりましたよサカキ様! 侵入者を一人排除しました。あとはお前だけだ! ジムリーダーナツメ!」

サカキから笑みは消えていた。サカキは心底つまらなそうにため息を吐いたあと、

「……よくやった。ナツメはもう戦う意志はない」

ロケット団員に声をかけた。興が削がれたと、全身で語りながら。

「む! そうなのですか。ならば……」

「ちょ、ちょっと! なにをする気? 早く手当を!」

「動くなナツメ」

いつの間に出したのか、サカキのポケモンであろうニドキングの爪がナツメの首筋でとまる。

ロケット団員の男は動かないレッドに近づく。途中でフシギソウがレッドに駆け寄ろうとしたが、すぐにゴルバットに行く手を阻まれた。

「意識はあるようだな。サカキ様、こいつのポケモントレーナーとしての実力は脅威です」

「いいだろう。心を折ってやれ」


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