過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/31(木) 23:15:25.75 ID:j48OEh5L0
ナツメが見た予知が、目の前で完成しようとしている。

(だけど……、その先はせめて……、レッドとレッドのポケモン達を……救うことだけでも……)

ナツメの首には相変わらずサカキのニドキングの爪。モンスターボールを投げた瞬間、その爪はナツメを襲うだろう。

しかし、ナツメは覚悟を決めた。未来は変わらないかもしれない。抗うことはできないのかもしれない。

だが、真のポケモントレーナーを見殺しになんて出来はしない。

(……レッド、あなたを救う。ジムリーダーが膝を屈しても、あなたなら……。私の命に代えても、あなたを救う!)

ナツメは自身のエスパー能力、テレパシーを使いボールの中のフーディンとバリヤードに命令を先送りする。

あとは、ボールを投げるだけ。

(レッド……。どうか、生きて!)

ナツメは自身の首に食い込む爪を無視して、両手から2つのモンスターボールを投合した。現れたバリヤードとフーディンがレッドへと向かう。

ナツメは瞼を強く絞り、最後の時を待つ。が、

「え……?」

いつまでも来ないニドキングの爪。ナツメが目を開けると、ニドキングは腕をおろしており、サカキは腕を組んだままレッドを眺めている。まるでそれ以外なんの興味もないように。

(……今はレッドの方が先!)

ナツメはレッドの元へ駆け出す。

「レッド!!」

ナツメのバリヤードがレッドたちの前に躍り出て、バリアーを展開する。フーディンはゴルバットをサイコキネシスで弾き返す。

「なっ、ゴルバットかみつく!」

「フーディン、サイコキネシス! レッド、返事をして! レッド!」


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