過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/01(金) 23:39:35.34 ID:LFnNHA500
 バトルが終わり、お互いのポケモンを手元に戻す。

(負けちゃった……)
 
 しかし、ナツメの心には涼やかな風が吹いている。一度目をつむって感慨にふけった後、レッドへと近づいてく。

「バトルありがとうございました」

「ええ。私も楽しかったわ。それじゃあ、はい。ゴールデンバッジ。つけてあげるわ」

「わっ」

 ナツメがレッドの上着を軽く持ち上げ、ゴールデンバッジをつける。

 つけ終わると、また二人向い合って微笑みあう。

「ねえレッド。もし助けが欲しかったら、なんでも言って。レッドのためなら、どこへだってすぐに駆けつけるわ」

「ありがとう、ナツメさん。それじゃあもしものときは、頼りにさせてもらいます」

 残念ながらレッドは女性の魅力についてはわかっても、自分自身が色恋に積極的になるにはあと少し年齢が足りないようだった。

(あら。でもこれなら、私にも……。ファッションとか気をつけた方がいいわよね……)

「そういえば、あなた本当に覚えてないの?」

「? なにをですか?」

「……シルフカンパニーの時、ロケット団の秘密通路であなたが気を失う前の事……」

「……?」

 レッドはキョトンとしている。本当に覚えてないようだった。

(レッドって天然ジゴロ……? まあ、いいわ)

「そう、じゃあ今度は忘れないでね。私の、感謝の証なんだからっ」

「え、わっ!?」

 ナツメがレッドを抱き寄せ、レッドの頬には……。

「へくちゅっ。あら……風邪かしら?」

 タマムシの淑女も、ただ想い人を待つだけではまずいかもしれない。 



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