過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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238:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 00:40:11.82 ID:cwKbWwke0
 覆面の者達も特に会話せず、海の上の小舟は静かに進んでいく。晴天だったが、しばらくすると海上を霧が覆い始める。

(……船が止まった?)

レッドは目を開ける。小舟は海上の大きな橋の下、その支柱に着けていた。覆面の少女がロープで船と支柱を固定する。

「一人船の上にいるのは危険だ。お主も上に上がれ。ポケモンは持っているか?」

「う、うん。ピジョットがいるから」

「よし、出てこいモルフォン!」

 覆面の男がモルフォンを出す。覆面の男と少女がモルフォンに掴まって橋に上がり、レッドもピジョットと一緒に上がった。

(ここサイクリングロード、だよね)

 ここまでくればレッドは彼らに付き従う必要もなさそうだったが、レッドは彼らが気になった。

 覆面の二人は霧の中を進んでいく。その先に人の笑い声が聞こえた。

 複数の野太い男の声だった。声の主達は皆派手なパンクルック。派手なバイクに跨がり談笑しているようだった。

(彼らは一体なにをするつもりなんだ……?)

「行け、モルフォン!」

「いけ! ズバット!」

「げっ! 忍者だ!!」

「やべえ逃げるぞ!!」

「え!?」

 覆面の男がモルフォン、少女がズバットを出現させると、パンクルックの男たちがバイクを発進させて逃げようとする。

「逃しはせんよ! 観念してもらおう!」

 しかしモルフォンとズバットがすぐさま行く手を阻む。

「ちい! やるぞ! 行け! ゴーリ……うわあ!」

 モンスターボールを投げようとした瞬間、モルフォンが男にサイケこうせんを発射して吹き飛ばす。

 もう一人のほうも少女のズバットによって、モンスターボールを握っていた手を打たれていた。 

「勝負をする気はない。さあ、荷物を全て出してもらおうか! そちらの男もだ」

 覆面の男が恫喝するとパンクルックの男たちは苦虫を噛み潰した表情で従う。レッドは驚愕した。

「なっ!? なにをしているんですか!? くっ!」

(こんな事をする人たちだったとは! 早くポケモンを出さないと……!)



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