過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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240:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 00:44:43.45 ID:cwKbWwke0
「逃げようとしても無駄だ。荷物は全てこちらが持っている上、ここは海上。下手な事はしないことだ!」

 覆面の男の声に、パンクルックの男たちは怯えた声を出す。ポケモンの技を向けられた事もこたえているのかもしれない。

(この覆面の二人、相当な使い手だ。ジムリーダー達と比べても遜色ないかもしれない。だが……)

 レッドが思い出すのは、先ほどのモルフォンとズバットに追い詰められて怯えるパンクルックの男たち。

 確かに治安を乱す者達を自主的な活動で捕らえるのは、称賛される事だろう。しかしレッドの脳裏に浮かぶのは、シルフカンパニーで自らを襲ったゴルバットの凶刃。

(ポケモンの技を人に向ける……。いや、覆面の人たちはいたずらに人を傷つけるために戦っているわけじゃない。正式なバトルでない以上仕方のない事だ。エリカさんだってゲームコーナーではねむりごなを使っている。わかってはいる。わかってはいるのだが……)

 レッドの心に残る謎のしこり。しかし、レッドがその謎を解く前に、船がまたしてもサイクリングロードの支柱に取り付く。

「行くぞ。少年もついてくるなら、飛べるポケモンをだすことだ」

「……」

 サイクリングロードに出ると、覆面の男がベトベトンを出し、パンクルックの男たちをその背中に乗せて運んでいく。

 覆面の少女はズバットと共に、レッドと覆面の男よりも先駆けしていき、しばらくすると戻ってきた。

「いたよ、ちちうえ。あそこの物陰に一人」

「うむ。行け、モルフォン! かぜおこし!」

(!! 相手が気づいてないところを!?)

 モルフォンが物陰でニヤついた笑みを浮かべているスキンヘッドの暴走族の男に迫る。すると男は気付いたのか、一気に恐怖の顔に歪んだ。

「ひいっ!?」

「……ピジョットお!」

「なに!?」

 スキンヘッドの暴走族にモルフォンのかぜおこしが当たる直前、レッドがピジョットをしかけ、ピジョットのかぜおこしで相殺した。


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