過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/08/03(日) 00:53:02.69 ID:cwKbWwke0
キョウの言葉に、レッドは目を閉じる。そしてゆっくりと開き、自分に言い聞かせるように言った。
「ええ。だからこそ、ポケモントレーナーとして、自分にできることを俺はやるだけです。ポケモン達は皆純粋です。ポケモンと触れ合って生活している人であれば必ず、ポケモンと一緒にいられる喜びが記憶の底に眠っている。それを思い出すことができれば、必ず……」
「そんなの関係ない! あいつらは悪だ! すぐにとっちめてやらなきゃ」
「やめろアンズ、帰るぞ」
「ちちうえ!?」
「奴らが潜んでいる場所がわかった。さすがのジュンサーも、あらかじめ場所がわかっていれば取り逃すことはあるまい。拙者達は与えられた本分に戻る」
「……」
アンズは納得していないようだったが、しぶしぶキョウに従った。
「お主もここからはサイクリングロードを降れ。脇の側道を通れば、奴らもいないだろう。さっきのスキンヘッドの男の言葉を信じるならな。まさか、一人で奴らのところに行くきはあるまいな?」
「……ありませんよ。大人の方の忠告は聞くものですから。あなたの本分がジムリーダーでありトレーナーを迎える事であるように、ジュンサーさん達も道を間違った人たちを捕まえて、更生させるのが本分ですから。今はそれを信じて、俺はセキチクシティのジムに向かいます」
(……純粋に過ぎるな。その純粋さが、濁らない世界でありたいものだ……。)
しかしキョウはそう思いながらも、あえて視線をきつくしてレッドを見る。
「……先ほどの大言、貫くならばトレーナーとしての力をジムで見せてみろ。口だけでなくな」
そう言ってキョウ達は霧に消えた。
レッドは自転車に跨がり、緊急時に対応できるようピジョットを出して並走するようにする。
「ピジョット、戦ったお前はどうだった? さっきのスキンヘッドの人は、本当に悪い人だったのかな」
「ピジョォ!」
「はは、そうだよな。俺も、そう思うよ。行くか!」
レッドはピジョットに微笑み、一気に坂を降る。霧が晴れ、視界にセキチクシティが現れた。
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