過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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250:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 23:00:06.46 ID:cwKbWwke0
「そうね……。セキチクシティジムリーダーはキョウ。専門は毒タイプで、ジムリーダーの中でも古参の方ね。私もバトルを見たことあるけど、毒ポケモン使いの中ではカントーいちでしょうね」

「どんな方なんですか?」

「どんな、ねえ……。忍者の末裔っていうのは聞いたことあるわ。毒に対抗するための薬の知識も豊富。サファリゾーンや周辺をボランティアでパトロールしてて、市民の人からも信頼されているそうよ」

「……」

『小童。お主の言う事、拙者は実現不可能のことだと思う。世界には光があれば影があり、悪がいるから正義がいる。各地のロケット団と戦った君ならば、ポケモンを使い理不尽な事をするどうしようもない連中がいるのはわかるはずだ』

(キョウさんのあの言葉は、やはり経験に裏打ちされたものだったのだろう。だけど……、俺が戦うのは悪を倒すため……いや、素晴らしいバトルがしたいからだ。マチスさんと戦った時のような、見ている人すらも熱くさせる、そんなバトルを……)

 そしてレッドの脳裏にエリカの顔が浮かぶ。

(エリカさんも、故郷を守るために戦った。それは正しいことだ。だが、エリカさんが再び心に光を取り戻した時、キョウさんがやった事をするだろうか。ポケモンと共に、悪を打つ……)

 言葉だけならヒロイック。しかし、レッドは自身の行動を思い出す。オツキミ山の時のロケット団員。サイクリングロードでのスキンヘッドの男。そしてシルフカンパニーでのサカキ……。

「レッド? どうしたのそんなに眉間にしわ寄せて……。なにか、悩み事?」

「ああ、いえ。えっと……」

「言ったでしょ。あなたの力になるって。相談ならいつでものるわよ」

「ナツメさん……」

 レッドはナツメの顔を見て、今まで戦ってきた人たちの顔を思い出す。タケシ、カスミ、マチス、エリカ、ナツメ。そして……。

『勝負はおあずけだな! 待っているぞ!』

(皆……どこか晴れやかな顔をしていた)

 しかし、ただひとつの心残り。

『こんな……こんなの認めねえ! 畜生!』

(グリーン……)

 彼とはシルフカンパニーで出会った時、何倍もたくましくなっているように見えた。だが、レッドはグリーンの今の本質を、まだ知らない。


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