過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/03(日) 23:24:18.80 ID:cwKbWwke0
 その後レッドはナツメに腕を引かれて共にサファリゾーンに入ったり、何故かポケモンの戦い方についてアンズに相談されたが、大した話ではない。

 ナツメとアンズと別れ、レッドが次に向かうはふたご島、そしてその先のグレン島。

「えっと、ここからは海を超えるか。ギャラドスなら……ん?」

 海岸でギャラドスを出そうとした矢先、海の向こうから波に乗ってサーフィンする少女が見えた。

「待っていたわよーレッド! 波乗りの極意! このカスミが教えてあげるわー!! いやっほー!!」

 波から空に舞い上がりポーズを決める、スターミーをサーフボードにして乗っているカスミ。黒い水着が体のラインをくっきりと写し、太陽に照りつけられて鈍く光っている。

 ほどなくレッドがいる海岸まで猛スピードで海上を滑ってくる。

「えへへー。また会ったわねレッド!」

「カスミ、なんでここに?」

「だから言ったでしょ! ポケモンで海を超える波乗りの極意、この私が教えてあげるわ。不満かしら」

「それは、ありがたいよ。でも、ジムは?」

「今は休暇中よ、さ、レッドも水着に着替えて着替えて♪」

「え、水着持ってないけど……」

「なんですって!? じゃあさっそく買いに行きましょ! セキチクシティなら売ってるでしょ!」

 今度はカスミがレッドの腕を引っ張って行く。レッドは苦笑いしながらも、旅で出会う様々な人たちとの交流を、胸に刻んでいた。

 所変わってタマムシシティ。エリカの自宅。カイリュー便からレッドからの手紙が届く。

 それをエリカは自室で綺麗に封を空け、愛おしそうに微笑みながらその書面に目を走らせる。

(まあ、キョウさんがジムを空けたのはそんなことがあったのですね。レッドも怪我がなくてなにより……ん?)

 ナツメとカスミに関する記述でエリカの目がとまる。

(………ナツメさん、一緒にサファリゾーン行く意味ないですよね。それに、ジムを休んでまでカスミは……しかも水着って……)

「ふふ、ふふふ。ふふふふふふ」

 クサイハナが主の微笑みに、生まれて初めて恐怖した。
 


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