過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/08/05(火) 00:13:28.87 ID:A2if7Xi90
グレンタウン。そこはカントー地方南西の火山島、グレン島の唯一の街。
そびえ立つ火山を除けば、民家、グレンジム、ポケモン研究所、そして今では野生のポケモンが住み着いているポケモン研究所の廃墟、ポケモンやしきがあるのみの静かな街。
レッドはギャラドスで上陸したあとさっそくグレンジムへと向かったが、ジムの受付の男性からカツラの不在を聞かされた。
「ん、ジムの挑戦者かい? すまないねえ。今休憩中で、カツラさんはポケモンやしきの方に行ってるよ。そうだ、休憩が終わるのももうすぐだし、カツラさんを呼びに言ってもらえないかい?」
「ええ。構いませんけど……。ポケモンやしきと言うのは?」
「昔、ポケモン研究所だった場所さ。事故で爆発があったとかで今は廃墟になっていて、野生のポケモンが住み着いてる。ほのおタイプのポケモンが出現するから、カツラさんもよくトレーニングに行っているんだ」
(ポケモン研究所の廃墟か……)
その場所はかつては荘厳だった。豪邸と言ってもいい広さ、当時最先端の研究施設、そして新種のポケモンがいた場所。
今は壁は崩れ地面に穴はあき、朽ち果てた研究器具と資料が散乱し、当時を知る人間も老いて人々の記憶からも風化しようとしている。
そんな場所に、定期的に来る人物がいる。光るつるりとした頭と丸縁のサングラス、そして鼻と口の間から伸びる白い立派な髭。
グレンジムリーダーカツラは、オレンジ色のたてがみをなびかせる大型の狛犬に似たポケモン、ウインディを伴って廃墟の奥に進んでいた。
(人の業、許される時は来るのだろうか、フジよ)
カツラは廃墟の一室に入ると、ひび割れた机の上に転がっていた写真立てを手に取る。
(おや、まだこんな写真があったのか)
ひび割れた写真立ての中の写真。若き日のカツラと、そして無二の友人フジ。肩を組んで朗らかに笑う二人、写真の中のシワの少ない顔とまだ豊かな頭部が、過ぎたった年月の深きを残酷に物語っている。
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