過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/05(火) 23:51:25.14 ID:A2if7Xi90

「あの、すいません」

「!?」

 カツラが写真を眺めていた時に、ドアを無くした入り口からひょっこりと顔を出す一人の少年。レッドだった。

「ジムリーダーのカツラさん……ですよね。あのジムの方に頼まれて迎いに来たんですけど……」

「おお、すまんな!」

 カツラは明るくひょうきんな声を出しながら、写真を机に置き直す。

「おや、君は……レッド君かな?」

「え!?」

「他のジムリーダーの面々から噂は聞いておるよ! 随分と熱いポケモントレーナーがいるとな! いかにもわしが炎のジムリーダーカツラ! わざわざ迎えに来てもらってありがとう!」

「いえ。こちらこそ……あれ、その写真は?」

「ん……ああ……古い写真だよ」

 レッドが部屋に入り、机の上の写真に近づいていく。遠目にだが、レッドはその写真の人物に見覚えがある気がした。

 カツラは一瞬、その写真を胸にしまおうかと思ったがやめた。自分が犯した罪を、隠すような気がして。

「……これは、カツラさん? す、すいません!」

「はっはっ! 昔はふさふさだったんだがのう!」

 カツラは気にした様子もなくからりと笑う。しかし、レッドはカツラと肩を組んで笑顔でいる隣の人物の方が気になった。

「あれ、これってまさか……フジ老人? 似てるけど……」

「な!?」

 幾年も出してなかったカツラの驚きの声。カツラはあんぐりと口を空けたあと、レッドへ思わず詰め寄る。


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