過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/08/05(火) 23:53:18.22 ID:A2if7Xi90
「レ、レッド君!? フジを知っておるのかね!?」
「え! ええ。シオンタウンでお世話になった方です。今はシオンタウンでポケモンの保護活動を行ってて……」
「……!!」
(あの、フジが……、……ポケモンの保護活動……)
「そうか……おっと、すまんな! わしとしたことが取り乱してしまった」
「フジ老人とは、仲がよかったんですね」
レッドが写真を見ながら言う。
「ああ。共にポケモンの研究に明け暮れていた仲じゃ。そうか、フジも元気にやってるようで何よりじゃ」
「ここの研究所ってことは……カツラさんも、ミュウの研究を?」
「!? レッド君! どこでそれを!?」
「え!? ここの地下に入っていったら、研究資料の一部が残ってて……」
「むむ……そうか、地下か……あそこは人が寄り付かんから、すっかり忘れておったな! うむ。それを見てしまったなら色々と気になるじゃろう。ジム戦の前に少し昔話をしようか」
よっこいしょと、カツラは瓦礫の上へと座る。その瞳はサングラスに隠れてうかがい知れない。
「かつてフジと私は、共にポケモンの研究をここでしていた。まだオーキド博士が一大発表をする前、ポケモン図鑑のずの字もない時代だ。わしとフジはポケモンが大好きでな。そりゃあもう没頭した!」
カツラの声は明るい。レッドも貴重な話を聞いている事を自覚して、テンションが高まる。
「研究を続けるある日、わしとフジはとある新種のポケモン、レッド君が見つけた資料にも書かれているミュウを発見した。とてもめずらしい特徴と、神秘的な魅力を持ったポケモンだった……」
カツラは一旦そこで言葉を止め、レッドへ問う。
「時にレッド君。君はポケモンと接するときに一番気をつけていることはなにかな?」
「気をつけていること……友達になりたいっていう、想いですね。こちらから心を開いて、相手を理解したい。そうだ」
レッドは気づいたようにモンスターボールを放り、ガラガラを出現させる。
「この子も、元々はフジ老人が保護していた子なんです。親をなくしたショックで塞ぎこんでいて、俺はこの子の力になりたかった。一緒に旅を続けてきた今では心を開いてくれて、大切な相棒になりました」
レッドがガラガラへ軽く拳を突き出すと、ガラガラも鳴き声を上げて拳を突き合わせて応じる。
(親をなくしたショック……)
カツラの脳裏に浮かぶ2つの映像。拘束具につつまれたポケモン、そして、親子の再会を見て地面に突っ伏した友人。
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