過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/08/06(水) 00:00:06.45 ID:A2if7Xi90
カツラの相棒ウインディ。その速力はギャロップに勝るとも劣らない。
「行くぞ! 突進!」
「ホネこんぼう……はっはやい!?」
レッドもガラガラも、ウインディの速力に驚いた。即座に眼前に迫ったウインディの突進を、ガラガラはなんとかホネこんぼうでガードする。
「くっ距離をとれ、ガラガラ!」
「甘い! 大文字!」
距離を取ると今度はウインディの口から極大の炎が噴出する。当たれば体力が満タンだろうとひとたまりもない。
(とった!)
カツラは確信した。レッドは状況に反応しきれていない。しかし、
「あなをほる!……と、ナイスだガラガラ!」
「な、なんと!」
レッドの技の叫びより数コンマ早く、ガラガラはあなをほるを実行して大文字を避けた。
(決してレッド君が後付で叫んだのではない。レッド君とガラガラの考えがシンクロしていた! まだほんの少年に、こんな事ができるのか……!)
「だがレッド君! ウインディは鼻が利くぞ!」
ウインディはガラガラが出てきた瞬間に大文字の餌食とする気だ。
「それはどうかな……!」
(ほう……! いい顔をするではないか!)
ウインディがガラガラを仕留める確率はもう極めて高い。しかし、カツラは決して闘志の衰えないレッドの顔を見て、期待した。
そして、フィールドの一部の場所の土が盛り上がり、そこから影が飛び上がる!
「大文字!!」
大文字は飛び出した影を正確に捉えた! が……。
「あれはホネこんぼう!? しまっ……」
ウインディの顎が突如として上空に跳ね上がり、ウインディがひっくり返ると同時に素手のガラガラがフィールドに着地した。
『ウインディ、戦闘不能! 勝者、挑戦者レッド!』
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