過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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(SSL)
2014/07/13(日) 00:49:53.51 ID:ABky3MGk0
レッドのポケモンを回復させる。レッド自身も慰めなければならないだろう。
しかしいつもならレッドがぐずりだすところだが……。
「……っ!」
「レッド!」
レッドは涙を振り払い一目散に研究所から駆け抜ける。
「あら?」
「!?」
レッドはドアまで走った所で人にぶつかりそうになり、少し減速した。
マサラでは見ない女性だった。肩まで伸びる黒い髪、山吹色の和服からにじみ出る優雅な立ち振る舞いと気品。しかしレッドは彼女と目を合わせるのを避けて駆け出して行く。
「オーキド博士、あの子は?」
「おお、エリカさん。この前言っていたポケモンをあずける予定だった子の一人なんじゃが……。初戦に負けたショックで飛び出してしまってなあ」
「まあ……どんなバトルでしたの?」
「相手はわしの孫でグリーン、使ってたのはヒトカゲじゃ。今飛び出していったのがレッドで使ったのはフシギダネ。二匹とも今日が初めてだから、ひっかくと体当たりの応酬じゃったのう」
「なるほど。本当に初めてでしたのね」
「おお、しまった。旅立ちのついでにトキワタウンから荷物を持ってきて欲しかったんじゃが、二人共頼みそびれてしまったわい……」
「それなら私にお任せください。飛行ポケモンを持ちあわせていますので」
「おおすまんのう。ジムリーダーのおつかいなんてさせてしまって申し訳ない」
「いえいえ。オーキド博士のお役にたてるのなら、些細なことでも光栄なことです。それと一つ教えていただけたいのですけど」
「なんじゃ?」
エリカはふわりと微笑む。
「レッドくん、どこに行ったのか心当たりはございますか?」
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