過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/08/24(日) 21:26:06.24 ID:YJF15S+90
フシギバナの花へ太陽の光が収束する。
サカキはフィールドをじっと見たまま動かない。
フシギバナの眼が開く。同時に、フシギバナの背後で地面が盛り上がった。
フシギバナが即座に振り返り光輝く花弁を向ける。サイドンが角を高速回転させながら姿を現す。
そしてレッドとサカキが腕を振りかざし、勝利へと手を伸ばす。
「ソーラー………!! ビームウウウ!!」
「つのドリル!!」
フシギバナから発射される収束された太陽の光。目を使わずに相手を探知した攻撃は、寸分の狂いなくサイドンへ飛ぶ。
サイドンはつのドリルでソーラービームを真っ向から受け止めた。サイドンの体はびくともしない。
つのドリルによって拡散したソーラービームがフィールドをずたずたに引き裂いていく。
「行くぞ! 勝利をこの手に!!」
「なっ!?」
サカキの叫びとともに、サイドンが駆けた。つのドリルでソーラービームを受け止めながら、決して遅くない速度でフシギバナへ走る。
「ひるむなああ!! フシギバナああ!!」
レッドの叫びとともにフシギバナが歯を食いしばり、ソーラービームの光が2倍、3倍の太さとなってサイドンへ襲いかかる。
「まだだあ!!」
しかしサイドンの歩みは止まらない。それどころかいつの間に掴んでいたのか、手に平で圧縮させた石をフシギバナの前足目掛けて投合する。
「バナ!?」
フシギバナの体勢が崩れ、一瞬だがソーラービームの威力が弱まった。
「グオオオオオ!!」
サイドンはその気を逃さず、つのドリルでソーラービームを受けながら一気にフシギバナへ肉迫した。
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