過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/17(木) 00:22:21.99 ID:CXpFsnIc0
「ぐっ……!」

「レッド!」

 レッドも経験したことのない痛みに膝をつく。しかし、それでもなお彼は語りかけた。

「くっ……ポケモンを道具になんか使わないでくれ。俺は……あんなつらそうに戦うズバットを……見たくない……」

「なっ……!?」

(つらそうだと……こいつ、ポケモンの気持ちがわかるとでもいうのか!?)

「レッド!!」

 カスミがレッドに駆け寄る。ロケット団の男の手持ちは残っていたが、コイキングが見せた常識外のガッツ、そして年端もいかない少年の感情に満ちた言葉に、なぜか体が動かない。

「小僧……お前は」

「あっ……兄貴! ジュンサーが!!」

 オツキミ山で誰かが騒ぎを聞きつけて通報したのだろう。ロケット団二人はあっという間にお縄になった。

「レッド……」

「大丈夫、ありがとうカスミ」

 レッドがカスミの手を借りて、なんとか立ち上がる。


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