過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:46:03.43 ID:Ne1PSPPI0
「マチスさんはどうして、バトルを嫌うあの人達をポケモンバトルに誘ったのですか? それが原因で喧嘩の一歩手前までいったと、会長さんから聞きました」
「……」
マチスの纏う空気から陽気さが消える。
「ユーには関係ないネ」
「!」
マチスは別にレッドを睨みつけたわけでもなければ、語気を強めて言ったわけでもない。むしろ余計な事には首を突っ込むだけ面倒になるというような、気遣いすら感じた。
しかしここで引くわけにはいかない。
「俺も考えていました。もし俺と俺のポケモン達が続けてきたバトルが否定されたら、どんなに悲しいか。バトルを嫌う人たちにも考えがあるのはわかってる。だけど、俺の感情がどう動いてしまうのか想像もつかない。あの人達になんて言えばいいのか、答えがでない」
レッドは声を張り上げる。観客席にも聞こえているだろう。
「やめるネ。ボーイみたいなチルドレンは純粋にバトルを楽しめばいいネ」
「俺は昔、無口で泣き虫だった。ずっと自分を変えたくても弱い自分に打ち勝つ勇気がなかった。そんなときフシギダネと出会って、ポケモンとの絆の大切さを教えてくれた人がいた。努力と研鑽の上に、人とポケモン二つの心を合わせたバトルの勝利が、新しい世界の扉を開いてくれた!」
「……」
観客からざわめきが聞こえる。マチスは笑顔を消し、レッドの言葉を待っている。
レッドはフシギソウが入っているモンスターボールを握りしめる。
「見方を変えれば暴力のぶつかり合い。だけど、バトルを通して得られる確かな光があることを伝えたい。言葉では言い表せない、心を震わせる光を!」
「……ユーは本当にホットなポケモントレーナーネ。タケシとカスミの言うとおりネ」
「え」
レッドが疑問の声を上げるまもなく、マチスがモンスターボールを構える。戦場で好敵手と相対した時のような笑顔を張り付かせて。
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