過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:48:25.49 ID:Ne1PSPPI0
「ミーのライチュウの10万ボルトは凄いパワーを持ってるネ! 足が止まれば、エレキトリカルカーニバルネ!」

「まずい! フシギソウ! はっぱかったー!」

「フッ……!?」

(ダメだ! しびれて動けない)

「今度は直撃ネ! ライチュウ! 10万ボルト!!」

「ラー……イィ!!」

「避けろ、フシギソウ!」

 無情だ。レッドの悲鳴は意味が無い。

「フシィァァァ!!?」

 フシギソウに10万ボルトが直撃する。草タイプは電気技に強いとは言え、強烈な一撃にフシギソウの悲鳴が響く。

「ああっ!」「フシギソウ!」

 観客席の二人の子供の声が木霊した。それだけじゃない。

「一気にとどめね! ライチュウ! 10万ボルトワンモア!!」

「くっ……フシギソウ! つるのムチ!」

 しかしつるはライチュウに伸びず、10万ボルトがまたもフシギソウに直撃する。

「フシィィィ!?」

(耐えてくれ! フシギソウ!……この声は!?)

『……なんてかわいそう』『やっぱり野蛮ねバトルなんて』『会長に言われてきたが、これはよくない』

「ほら二人共、帰るわよ。ポケモンが苦しむところなんて見てどうするの」

「え……でも」

「ん………」

(レッド君……)

 会長は何も言わず、戦況を見つめている。


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