過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/20(日) 01:52:10.90 ID:Ne1PSPPI0
「フシギソウ!」

「フシ!」

 それだけで二人は通じあっていた。ライチュウが怯んでいる隙にフシギソウがレッドのもとに駆け戻り、レッドは回復アイテムを施す。

「卑怯とは言いませんよね?」

「モチロンネ! 状況を見て的確にアイテムを使うのも、ポケモントレーナーネ!」

 ライチュウが体制を立て直すと同時に、マチスがレッドに笑顔でサムズアップする。

「さあ、仕切りなおしだ! 勝つぞ! フシギソウ!!」

「フシ!!」

「迎え撃つネ! ライチュウ!」

「ラァイ!」

『なんて息のあった動きが……』『どうやったらあんなに分かり合えるんだ?』『戦っているのに、どうして』

「楽しそうなのか、かな?」

「え」

 連れてきた観客のつぶやきに、会長が答える。

「傷ついても、倒れてもなお、フシギソウは前を向いて戦う。それは、レッド君が強制させているからじゃろうか」

 フシギソウとライチュウの技がぶつかる。二匹は、笑っていた。

「皆、あの子、レッド君とフシギソウを見てどう思う」

「……」

「……かっこいい!」

 小さな男の子は、眼を輝かしている。

「私も、ポケモンとあんな関係を築きたい」

 小さな女の子は、胸に手を当ててポケモンから目を離さない。

「……わしもじゃ。ポケモンとトレーナー、共に頑張り、共に理解し、共に苦難に立ち向かう。そんな事ができるのは彼らが」

 戦う彼らが輝いて見える。

「ポケモンが、大好きだからじゃろう」

『……………!!!!』


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