過去ログ - 八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」
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(SSL)
[saga]
2014/07/13(日) 21:06:45.95 ID:bUv+jJwJ0
「また、一人で何かを抱え込もうとしているの?」
俺は、応えることができなかった。
雪ノ下の好意が本物、それくらいはわかってる。
素直にうれしいし、この文化祭で雪ノ下の事もいろいろ知れたと思う。
――もう一歩くらい、踏み込んでも、いいのだろうか。
由比ヶ浜に対してそう思ったのは、もちろん雪ノ下に対してもそうだ。
もう一歩くらい、距離を縮めたっていい。
しかしそれは大きな勘違いだったのかもしれない。
近づきすぎてはいけないと、由比ヶ浜を突き放したあの職場訪問。
あの時の選択は、きっと違っていなかったのだ。
近すぎる距離は不和を生み、すべてを破壊する。
俺と雪ノ下が付き合えば、由比ヶ浜は遠慮をするだろう。
雪ノ下に気を使い、俺との接触は極力避ける。
部室にも来なくなるかもしれない。
ハニトーを食べに行く約束も、多分なくなる。
それはなんというか――嫌だ。
「……そう、そうなのね」
――あなたは、そういう人よね。
俯いてしまった彼女は、いったい何を思ったのだろう。
その瞳には何が移っているのか、うかがい知ることはできないけれど。
けれど。
雪ノ下の顔から滴り落ち、机に落ちた一滴の雫が。
すべてを理解してしまった彼女の心を表しているようで。
きっと、傘をさしていいのかどうかもわからないほどの、微妙な雨がぽつぽつと降り注いでいるのだろう。
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