過去ログ - 八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/13(日) 20:20:37.54 ID:bUv+jJwJ0

二人きりの部室。
最近は由比ヶ浜が俺よりも先に部室にいることが多かったため、こうして雪ノ下と二人で会話をすることはなかった気がする。
雪ノ下は進路希望調査書を、俺は議事録をまとめながらの会話。お互い決して目は合わさない。
そんな中、俺は雪ノ下の整った、美しく凛とした表情に目を向け、言葉の続きを待つ。
……あのさ。
ひどくない?俺まだ最後まで言ってないよ?
最後まで言う権限すら与えられない、やはりいつもの俺たちだ。
あれ?いつもこんなんなの?
泣いていい?泣いていいよね?
すると視線に気づいたのか、雪ノ下は顔をあげてこちらを見据える。


「友達にはなれないわ。けれど……」

「けれど?」


氷の女王こと雪ノ下にしては珍しく、歯切れが悪い。
視線も下へ下へと落ちていく。
いつもなら気持ち悪いだの害虫だのと暴言が飛んでくるのが定石だというのに。
このあとの言葉を紡ぐことをためらうかのような、そんな感じを受けた。
うつむくその瞳は何を映しているのか。
しばしの間があいて、そして。
そして、顔を上げてこちらを見据える。迷いは一切感じられない。
冷たく、凛とした声で、雪ノ下は。


「私と、付き合ってくれないかしら」

「……ど、どこに?」





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