過去ログ - 八幡「なあ雪ノ下。俺と」雪乃「ごめんなさいそれは無理。だけど――」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/16(水) 20:06:06.21 ID:kjt7MoXK0

「……っもーしらない!勝手にしろ!お兄ちゃんのご飯なんて無い!」


ドアを大きく開け放ち、そのまま出て行ってしまった。
さっきまで暗闇だった部屋に光がこぼれ、中の状態がわかる。
ゴミが散乱していた。おそらく、小町はこれにぶつかったのだ。


「……」


小町にしては珍しく、ヒステリックな怒り方だった。
いつもはさざ波のごとき静けさで感情を逆立てるのに。
今回はやけに直情的だったな……。


「……珍しいのは俺もか」


小町との喧嘩で怒鳴り散らしたことなど、本当に小さいときにしかなかったような気がする。
何を意地になっているんだか。
どうにもおかしい。すべてが狂いっぱなしだ。
小町も、いつもはこんなに深く詮索してくることはなかった。


「ふー……」


叫んだおかげか、ある程度頭がすっきりした。
1度、情報を整理しよう。
今までの俺の行動、思考とはまるで違う動きを繰り返している。
ある程度冷静に対応し、合理的かつ効率的な解を導き出してきたはずなのに。
雪ノ下の好意を否定すること自体は効率的な答えではあった。
しかし、誰かとの慣れ合いなど、最も嫌ってきた行いを、なぜいとも簡単に選択してしまったのか。
由比ヶ浜の時のように、なんとなく距離をとればよかったのではないか。
俺に気を使っているのならば必要がないと、雪ノ下なりの気遣いということにして消化してしまえばよかったのだ。
なぜああも意地を張って真っ向から否定をしてしまったのか。




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