13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/15(火) 18:37:57.72 ID:eOhLbTZvo
「ミナ!」
ヘレナが呼ぶとミナは「お婆ちゃーん!」と歓声を挙げた。
なあにがお婆ちゃんだ。ヘレナは苦々しく口を歪ませた。
一応は師匠と弟子なのだからもっとふさわしい呼び方があるだろうに。
思い返せば初めて彼女と対面した時もそうだった。
十数年ぶりの母と祖母の険悪な睨み合いなど全く気にすることなくこの孫娘は満面の笑顔で言ったのだ。
「お婆ちゃん、あそぼ」
……礼儀を知らんのかこの馬鹿は。
(まったくあのアホ娘はどんなしつけ方してたんだろうねえ……)
アホはアホなのだからアホみたいな教育しかしなかったのだろうが。
まあそれはいい。
「ミナ! どうしたんだい?」
川から上がってこない孫娘に叫ぶ。
「さっさとこっちにこないかい」
「お婆ちゃんも一緒にあそぼーよぉ!」
ヘレナの雷が落ちたのは言うまでもない。
55Res/35.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。