18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/15(火) 22:01:07.83 ID:eOhLbTZvo
その次の日もそのまた次の日も探し物は見つからなかった。
いよいよヘレナは不安になってきた。
この子には魔女としての資質が皆無なのではなかろうか。
とうとう癇癪を起して探索の放棄を宣言した孫娘(「もうやだー!」)を前に、ヘレナはそんな危惧を抱いた。
「一つ訊くが」
ヘレナは慎重に言葉を選んだ。
あまりマシな文句があるわけでもなかったが。
「本当に、全然、見つからないんだね?」
「うん」
ミナはあっさりうなずいた。
「ムリ。見つかんない」
深々とため息をつく。
(これは、もしかして、いや間違いなく……)
ヘレナは静かに確信した。
「お前は魔女にはなれないね」
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