25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 11:35:21.65 ID:TmyX6+Eao
繰り返しだがヘレナはミナと違って正真正銘の魔女だ。
だからミナが森の中にいることは分かった。
森の浅いところにある、彼女称するところの『秘密基地』にいるのだろう。
まったく仕方のない子だ。
ヘレナは顔をしかめて額を掻く。
出来が悪い上にこちらに心配を……いやいやこちらの手を煩わせるとは。
森の辺縁にたどり着く。
ちょうどそこはもしゃらもしゃらと生えている背の高い草の切れ目でそこから森の中に入れる道になっていた。
ヘレナが一歩目を踏むと、ぽっ、と明かりがともった。
訝しい思いで見やるとほんの小さな光が宙に浮いていて、また一つまた一つと増えていく。
目を凝らすとそれは燐光を放つ虫や植物のようだ。
「魔法か?」
つぶやく。そして舌打ち。
以前はこんなことはなかった。魔法が手を貸しているならばすぐにそれがわかったというのに。
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