32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:20:15.06 ID:TmyX6+Eao
光の一つが宙に舞った。
ふよふよと頼りない軌道を描いてヘレナの方に近寄ってくる。
ヘレナはそれを振り払おうとした。
が、光は手の間をすり抜けた。
「ヘレナ」
夫の声が言う。
「大好きだ」
光がヘレナの額に触れた。
優しい、日の光のような温かさで。
ヘレナの意識はぼんやりとした光に呑まれて溶けた。
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